欧州各国 変異ウイルス拡大で規制の強化や延長の動き

ヨーロッパでは、変異した新型コロナウイルスの感染が拡大していて、全国で夜間の外出制限を行っているフランスでは、感染状況の深刻な地域で週末は日中の外出も制限するなど各国で規制の強化や延長の動きが出ています。

フランスでは、1日の感染者数が今月24日に3万人を超えて、去年11月以来の水準になるなど感染が拡大していて、政府によりますと、新たな感染の50%以上がイギリスで最初に見つかった変異ウイルスで、南アフリカやブラジルで見つかった変異ウイルスも合わせて6%程度を占めているということです。

特に、地中海に面した南部のニースや、ドーバー海峡に面した北部のダンケルクでは、人口当たりの感染者は、全国平均の3倍から4倍になっています。

これを受けて政府は、この2つの地域では全国的に行っている夜間の外出制限に加えて、27日から土曜と日曜に限って、日中も外出を制限することにしました。

パリなど、感染が広がっているほかの地域でも、今後の状況しだいで同様の措置をとる方針です。

ヨーロッパでは、北欧のフィンランドが3月8日から3週間、緊急事態を宣言して、飲食店を閉鎖するなどの対策の強化を決めたほか、オランダは、現在行っている夜間の外出制限を3月15日まで延長することを決めるなど、各国が変異ウイルスに対する警戒を強めています。