佐賀知事 コロナワクチン接種「まずは医療従事者へ着実に」

高齢者への新型コロナウイルスのワクチン接種について、政府が4月12日に限定的に開始すると示したことについて、佐賀県の山口知事はワクチンの確保が困難になっている点を指摘し、まずは医療従事者への接種を着実に行う考えを示しました。

新型コロナウイルスのワクチン接種は、佐賀県内では今月22日から、国立病院機構の3つの病院の医療従事者を対象に「先行接種」が始まりました。

政府は、来月上旬から先行接種の対象以外の医療従事者に向けて「優先接種」を行い、その後、4月12日から高齢者への接種を限定的に開始するとしています。

26日県議会で行われた代表質問で、山口知事はワクチン接種について問われたのに対し「現在、優先接種の接種医療機関の選定に加え、市町や医師会などと連携して相談の受け付け体制の準備を進めているところだ」と答弁しました。

また、ワクチンの確保が困難になっている点を指摘し、「国内のワクチン供給は、五月雨的になっていくのではないかと分析している。医療従事者の優先接種と高齢者の接種が同時並行になる可能性が高いと認識していて、本当に接種がスムーズに進むのか懸念している」と話しました。

そのうえで「私としては、まずは医療従事者への接種をしっかりやってもらいたいという気持ちがある。そういったことを踏まえて国に提言を申し上げたい」と述べて、まずは医療従事者への接種を着実に行う考えを示しました。