新型コロナ 10都府県 6指標の状況(25日)

政府の分科会は感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための指標として、▼「病床のひっ迫具合」、▼「療養者数」、▼「PCR検査の陽性率」、▼「新規感染者数」、▼「直近1週間と前の週の感染者数の比較」、▼「感染経路が不明な人の割合」の6つを挙げています。

内閣官房によりますと、今月25日時点で、緊急事態宣言が出ている10の都府県の中には、「病床使用率」と「人口10万人当たりの療養者数」、それに「感染経路が不明な人の割合」で最も深刻な「ステージ4」の目安の値を超えているところがあります。

なお、「病床のひっ迫具合」については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」を元に、国とは異なる値を公表しているところもあります。

1 病床のひっ迫

まず病床のひっ迫具合です。
病床使用率は「ステージ3」が20%、「ステージ4」は50%が目安です。

病床全体の使用率は、
▼東京都で36%、▼埼玉県で50%、▼千葉県で54%、▼神奈川県で30%、▼愛知県で30%、▼岐阜県で21%、▼大阪府で31%、▼兵庫県で37%、▼京都府で28%、▼福岡県で45%です。

このうち重症者用の病床は、
▼東京都で33%、▼埼玉県で19%、▼千葉県で12%、▼神奈川県で15%、▼愛知県で25%、▼岐阜県で14%、▼大阪府で37%、▼兵庫県で40%、▼京都府で17%、▼福岡県で21%となっています。

2 療養者数

続いて療養者数は人口10万人当たり「ステージ3」が15人、「ステージ4」は25人が目安です。

▼東京都で25人、▼埼玉県で20人、▼千葉県で27人、▼神奈川県で12人、▼愛知県で10人、▼岐阜県で8人、▼大阪府で13人、▼兵庫県で10人、▼京都府で15人、▼福岡県で16人です。

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。
目安の値は「ステージ3」「ステージ4」ともに10%です。

▼東京都で3.7%、▼埼玉県で2.7%、▼千葉県で4.7%、▼神奈川県で4.7%、▼愛知県で2.8%、▼岐阜県で1.5%、▼大阪府で1.8%、▼兵庫県で1.9%、▼京都府で1.5%、▼福岡県で2.3%となっています。

4 新規感染者数

人口10万人当たりの新規感染者は「ステージ3」が15人、「ステージ4」は25人が目安です。

▼東京都で14人、▼埼玉県で10人、▼千葉県で14人、▼神奈川県で8人、▼愛知県で4人、▼岐阜県で3人、▼大阪府で6人、▼兵庫県で4人、▼京都府で3人、▼福岡県で6人となっています。

5 直近1週間と前の週の新規感染者数の比較

直近の1週間と、その前の週の感染者数の比較は、目安の値は「ステージ3」「ステージ4」ともに1倍です。

▼東京都で0.79、▼埼玉県で0.75、▼千葉県で0.97、▼神奈川県で0.92、▼愛知県で0.70、▼岐阜県で0.57、▼大阪府で0.77、▼兵庫県で0.58、▼京都府で0.55、▼福岡県で0.62となっています。

6 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。
目安の値は「ステージ3」「ステージ4」ともに50%です。

▼東京都で50%、▼埼玉県で36%、▼千葉県で45%、▼神奈川県で43%、▼愛知県で39%、▼岐阜県で21%、▼大阪府で51%、▼兵庫県で35%、▼京都府で35%、▼福岡県で27%でした。

福岡の解除要請基準に対する感染状況

緊急事態宣言は6つの府と県が今月いっぱいで解除されることになり、このうち福岡県は24日、国に解除を検討するよう要請していました。

福岡県は、国に宣言の解除を要請する独自の判断の基準として、「1週間の新規陽性者数の平均が7日連続で180人未満」となることに加えて、「最大確保病床の使用率が50%未満」の2つを設けています。

1週間の新規陽性者数の平均は、24日は51.6人で、25日は42.7人と、20日以上連続で180人未満となっています。

また、最大確保病床の使用率は24日は45.2%で、この時点で2つの基準を満たしています。