三越伊勢丹HD社長交代へ コロナ禍で赤字 新体制で立て直しへ

デパート大手の三越伊勢丹ホールディングスは、杉江俊彦社長が退任し、後任として傘下のデパートで社長を務める細谷敏幸氏が就任する人事を決めました。

三越伊勢丹ホールディングスは26日、取締役会を開き、杉江俊彦社長が退任し、後任に傘下の岩田屋三越の社長の細谷敏幸氏がことし4月1日付けで就任する人事を決めました。

細谷氏は56歳。

伊勢丹の出身で三越伊勢丹ホールディングスの経営企画部長などを務めました。

三越伊勢丹は、新型コロナウイルスの影響で今年度の決算で450億円の最終赤字を見込んでいて、新しい体制のもとで事業の立て直しを行うことが望ましいと判断したということです。

細谷氏はオンラインの記者会見で「既存のビジネスモデルが市場に受け入れられなくなっているという危機感をもち、新しいモデルを作るという使命感をもって臨みたい」と述べ、ネットでの売り上げの増加など改革に取り組む考えを強調しました。