ブラジル・サンパウロ州 26日から夜間外出 原則禁止に

新型コロナウイルスの感染者数が世界で3番目に多い南米のブラジルでは、ことしに入り感染が再び拡大し、人口が最も多いサンパウロ州で26日から夜間の外出を原則、禁止する措置が始まります。

ブラジルでは変異した新型コロナウイルスの感染者が増加していて、今月に入って感染者の数は累計で1000万人を超えてアメリカとインドに続いて世界で3番目に多く、感染者は多い日で6万人を超えています。

人口が最も多いサンパウロ州も感染の拡大に歯止めがかからないことから、州全体で午後11時から午前5時までの外出を原則、禁止する措置が26日から来月14日までとられることになりました。

ブラジルは例年2月がカーニバルのシーズンで、ことしはイベントは中止されましたが、街なかでパーティーを開いたり踊ったりする人が後を絶たず、さらなる感染の拡大が懸念されています。

一方、サンパウロ州では病床の占有率が90%を超える病院が相次ぐなど医療機関の負担が大きい状態が続いていて、州政府は外出禁止で感染の拡大を食い止めたい考えです。