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米 東部西部それぞれで新たな変異ウイルス CDC監視態勢 強化

アメリカでは東部ニューヨーク市で、これまでとは別の変異した新型コロナウイルスの感染が増えているとする研究が相次いで報じられたほか、西部カリフォルニア州でも別の変異ウイルスの感染が増えていると報じられていて、CDC=疾病対策センターは監視態勢を強化しています。
アメリカの有力紙「ニューヨーク・タイムズ」は24日、コロンビア大学やカリフォルニア工科大学の研究で、ニューヨーク市で新たな変異ウイルスの感染が増加していると報じました。

これらの研究は外部の専門家が内容を精査しておらず、科学雑誌などに掲載される前のものですが、この変異ウイルスには、ワクチンの効果に影響を与えるおそれがあるとされる変異やヒトの細胞に結び付きやすくなるおそれがある変異がみられるということです。

ニューヨーク市の保健当局の幹部は25日の会見で「すべての変異ウイルスが公衆衛生上の懸念になるわけではない」として、冷静な対応を呼びかけました。

一方、カリフォルニア州でもニューヨーク市とは別の変異ウイルスの感染が増えていると複数のメディアが報じています。

いずれも科学雑誌に掲載される前のものですが、感染は今のところ州内でのみ顕著に増加しているということです。

ニューヨーク市とカリフォルニア州の変異ウイルスが、これまでのものに比べて感染力が強いのか重症化しやすいのかは分かっていません。

アメリカでは、イギリスや南アフリカなどで最初に確認された変異ウイルスも見つかっていて、CDCは2億ドル、210億円余りを投じて態勢を強化し、変異ウイルスの監視を続けることにしています。

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