“週に1日以上運動”60% コロナ感染拡大影響背景か

スポーツ庁がインターネット上で2万人を対象に行ったアンケートで、週に1日以上運動する成人の割合はおよそ60%となり、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による健康志向の高まりなどを背景に前の年より増加しました。

スポーツ庁は、運動の実施状況を把握しようと、毎年、インターネットを使った調査を行っていて、今年度は去年11月に10代から70代の男女2万人から回答を得ました。

それによりますと、週に1日以上運動をする成人の割合は59.9%で、前の年と比べて6.3ポイント増えました。

さらに運動を実施する頻度が増えたと回答した人に理由を聞いたところ、
▽「新型コロナウイルス対策による日常生活の変化」が36.4%で最も多く、▽次いで「仕事が忙しくなくなったから」が27%となり、在宅勤務などの増加で運動をする時間が取れるようになったことや、健康志向の高まりが背景にあると見られます。

スポーツ庁がまとめた基本計画では来年度・令和3年度までにこの運動実施の割合を65%まで引き上げる目標を掲げています。

スポーツ庁の室伏広治長官は「コロナ禍でスポーツの大切さや、健康意識の高まりとともに、女性が屋内でヨガをするなどより身近な場所で運動をする傾向が見られる。これを一過性とするのでなく、さらに多くの人がスポーツを楽しめる環境を作る取り組みをしていきたい」と話していました。