千葉大学病院 コロナワクチンセンター開設 効果や副反応調べる

千葉大学病院が新型コロナウイルスのワクチンの効果や副反応について調べる「コロナワクチンセンター」を開設し、25日公開しました。大学病院が新型コロナウイルスのワクチンの研究機関を独自に設けるのは国内で初めてだということです。

千葉大学病院の「コロナワクチンセンター」は、ワクチン接種の前後で、ウイルスの働きを抑える抗体の値や、免疫に関わるリンパ球の機能がどのように変化するかを調べ、ワクチンの効果の持続性について追跡調査するほか、接種後の副反応の発生状況や有効な対策についても研究するということです。

千葉大学病院では2600人余りの職員がワクチンの接種を受ける予定で、センターでは研究に協力する職員などからデータを集めて半年から1年後には研究成果を発信したいとしています。

千葉大学病院によりますと、新型コロナウイルスのワクチンの研究機関を大学病院が独自に設けるのは国内で初めてだということです。

25日は千葉県の森田知事が視察し、横手幸太郎病院長などからコロナワクチンセンターの役割について説明を受けました。

横手病院長は「ワクチンの接種後にどのくらい抗体ができるのかなどを追跡して長期的な変化をみたい。有意義な研究になるのではないか」と話していました。

森田知事は「国とは別に大学独自に研究に取り組むのは国内で初めてということで期待している。ワクチンを受けるのが不安な方もいるのでどんどん情報発信をしていただきたい」と話していました。

東京都 ワクチン副反応に関する「電話相談センター」3月開設へ

東京都は、新型コロナウイルスのワクチンの副反応に関する「電話相談センター」を3月上旬にも開設することになりました。

新型コロナウイルスのワクチン接種は、3月からは、すでに始まっている「先行接種」を除く医療従事者などを対象に行われ、4月からは高齢者への接種が始まります。

これを受けて都は、接種後の副反応に関する問い合わせに応じる「電話相談センター」を3月上旬にも開設することになりました。

看護師や保健師が対応し、症状などを確認したうえで、かかりつけ医への受診を勧めたり、都内12か所に確保する予定の総合診療科や内科診療部門がある専門的な医療機関を紹介したりするとしています。

都は「都民や医療関係者に対し、ワクチンに関する情報提供をきめ細かく丁寧に行っていきたい」としています。

東京都・小池知事「納得がいく方法で」

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、河野規制改革担当大臣が、ことし4月12日から高齢者への接種を限定的に開始する考えを示していることについて、東京都の小池知事は「1400万人の都民の中で高齢者は300万から350万人に達するかと思う。効率よく、かつ納得がいく方法はどういう形なのかシミュレーションしていきたい」と述べました。

そのうえで「温度管理などの問題があるが、どうやって無駄なくワクチンを行き渡らせるのか、その第一歩になるかと思う。自治体の話なども聞きながら進めていきたい」と述べました。