西武HD 今年度決算180億円特別損失計上 最終赤字800億円に

私鉄大手の西武ホールディングスは、新型コロナウイルスの影響で国内外のホテルやゴルフ場の利用客が減少していることから、今年度の業績の見通しを一段と厳しく見直し、これまでの630億円の最終赤字から800億円の赤字に下方修正しました。

発表によりますと、新型コロナウイルスの影響で利用客が減った国内外のホテルやゴルフ場の帳簿上の価値の引き下げや、休業中のホテルの維持費として、今年度の決算で180億円の特別損失を計上することになりました。

会社では、神奈川県のゴルフ場を売却して利益を計上するものの、今年度の業績の見通しを一段と厳しく見直し、これまでの630億円の最終赤字から800億円の赤字に引き下げました。

西武ホールディングスの事業のうち、不動産や建設事業は比較的、堅調ですが、ホテル・レジャー事業は、ことし1月以降の客室の稼働率がおよそ11%となるなど厳しい状況が続いています。

大手私鉄グループでは、鉄道やホテルの利用客が減少しているため今年度の業績の見通しを下方修正する企業が相次いでいます。