日本航空 2022年度も新卒採用を大幅縮小 感染収束見通せず

新型コロナウイルスの影響で厳しい経営環境にある日本航空は、ことし4月に続き、来年4月に入社する予定の2022年度の新卒採用も、大幅に縮小することになりました。客室乗務員や空港係員、整備士は見送り、パイロットや障害者の採用にかぎります。

日本航空は25日、来年4月に入社する予定の2022年度の新卒採用の方針を公表しました。

採用するのは障害者や育成に時間がかかるパイロットにかぎり、客室乗務員や空港係員、整備士などの採用は見送ることになりました。

日本航空は去年4月は、グループ全体で2300人を採用しましたが、ことし4月に入社予定の新卒採用は、新型コロナウイルスの影響で途中で採用活動を取りやめ、採用人数は、その時点で内定を出していた200人にとどめました。

新卒採用の大幅な縮小は、2年連続となります。

日本航空は、今年度の決算で3000億円の最終赤字を見込んでいますが、感染の収束時期を見通すことが困難なことから、現在の人員体制のままで事業を継続することが適切だと判断したとしています。

航空大手ではANAホールディングスもパイロットなど一部を除いて2022年度の採用を見送る方針で、新型コロナウイルスの影響が企業の採用活動に2年にわたって及ぶことになります。