菅首相 宣言解除見据え“賃上げによる「好循環」実現を”

24日の会合では、緊急事態宣言の解除を見据えた今後の経済財政運営をめぐって意見が交わされました。

この中で、民間議員からは、新型コロナウイルスの影響が大きい業種での雇用の維持や、円滑な人材の移動に取り組むとともに、収益を上げている企業が春闘で賃上げをけん引すべきだといった意見が出されました。

これを受けて、菅総理大臣は「経済を成長軌道に戻していくには、再び賃上げの流れを取り戻し、所得が増える見通しを持てるようにすることが不可欠だ。賃上げにより、消費を増やし、企業の収益を増やし、さらに企業が将来のために設備投資を行うという『好循環』を取り戻し、さらに強化する必要がある」と述べました。

そのうえで、「政府としては、これまでも賃上げの流れを継続してもらうべく要請してきたが、ぜひとも業績を反映して、それに応えてもらいたい」と述べ、収益を上げている企業に賃上げを求めていく考えを強調しました。