ワクチン運ぶ保冷バッグ 接種会場分散で全国自治体が追加注文

新型コロナウイルスのワクチン接種の準備を進める自治体の間では、安全のために接種会場を分散するには、国から配られる保冷バッグだけでは数が足りないとしてメーカーに追加で注文する動きが広がっています。

保冷バッグは、自治体が冷凍庫を設置した接種会場から、ほかの会場にワクチンを運ぶ際に使い、国がメーカーに発注して自治体に配っています。

しかし自治体の間では、密を避けたり、移動が不自由な人向けに別の会場を用意したりするために、接種会場を分散するには国から配られた保冷バッグだけでは数が足りないとしてメーカーに追加で発注する動きが広がっています。

保冷バッグを製造している東京 文京区のメーカー「スギヤマゲン」は、ことし5月までに、国に4万個を納入する予定ですが、全国の100を超える自治体などから注文が相次いだため、1万5000個を追加で製造することを決めたということです。
杉山大介社長は「ワクチンを運ぶのに使われ、責任を感じている。生産能力を去年の10倍以上に引き上げ、自治体が必要とする時期に提供したい」と話しています。