東京都 新型コロナ 17人死亡 213人感染「減少も勢いは鈍化」

東京都内では、24日新たに213人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、7日間の平均は、およそ3か月前の去年11月14日以来、300人を下回りました。都は「皆さんの協力で減少が続いているがその勢いは鈍化している。引き続き外出自粛やテレワークの実施をお願いしたい」と呼びかけています。

東京都は、24日都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて213人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日の感染の確認が500人を下回るのは18日連続で、300人を下回るのは4日連続です。

また、7日間平均は294.7人となり、およそ3か月前の去年11月14日以来、300人を下回りました。

都の担当者は「皆さんの協力で減少が続いているがその勢いは鈍化している。引き続き外出自粛やテレワークの実施をお願いしたい」と呼びかけています。

24日の213人の年代別は、
▽10歳未満が11人、
▽10代が8人、
▽20代が28人、
▽30代が25人、
▽40代が38人、
▽50代が32人、
▽60代が19人、
▽70代が16人、
▽80代が22人、
▽90代が14人です。

24日の213人のうち、およそ42%に当たる90人はこれまでのところ感染経路が分かっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「施設内」が最も多く50人、
次いで、
▽「家庭内」が41人、
▽「職場内」が20人、
▽「会食」が3人などとなっています。

このうち「施設内」では、
6つの医療機関で患者と職員合わせて14人、13の高齢者施設で利用者と職員合わせて30人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは11万400人になりました。

また、24日時点で入院している人は23日より81人減って1882人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は37.6%です。

このうち、都の基準で集計した24日時点の重症の患者は23日より8人減って69人で、重症患者用の病床の20.9%を使用しています。

また、都は、感染が確認された60代から90代までの男女合わせて17人が死亡したことを明らかにしました。

このうち12人は、医療機関や特別養護老人ホームなどの「施設内」で感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1302人になりました。

小池知事「今ここで手を緩めないで」

東京都の小池知事は記者団に対し「きょうは休み明けでもあったが今ここで手を緩めないでもらいたい。緊急事態宣言の『解除』ということばが飛び交っているが、そのあとに感染がリバウンドして『元のもくあみ』になることは誰にとってもプラスではない」と述べました。

また、西村経済再生担当大臣が営業時間の短縮に応じない飲食店などに対し、改正された特別措置法に基づく、より強い要請を行うことも視野に対応していく考えを示したことについて、小池知事は「地方自治体が責任を持ってやらなければならないという仕分けになっている。これまでもずっと見回りなども重ねているので、それらを踏まえてコロナをどうやって抑えるかにあたり、お願いから1歩踏み出すことも考えられると思う」と述べました。