東北新幹線 全線で運転再開 当面 通常の8割の本数で運行

今月13日の福島県沖を震源とする地震で、電柱が折れるなどの被害が出た東北新幹線は復旧作業が終わり24日に、11日ぶりに全線で運転を再開しました。

宮城県と福島県で震度6強を観測した今月13日の地震で、東北新幹線は架線を支える電柱が折れたり、高架橋の柱が損傷したりする被害が出て、栃木県と岩手県までの一部区間で運転ができなくなりました。

これまでに仙台駅と盛岡駅の間で運転を再開したのに続き、24日朝の始発からは仙台駅と栃木県の那須塩原駅の間の運行が始まり、11日ぶりに全線で運転を再開しました。

仙台駅の新幹線ホームには大きな荷物を持って列車を待つ人の姿が多く見られ、東京方面に向かう新幹線が到着すると、次々に乗り込んでいました。

仕事で東京に向かう40代の男性は「出張の時期を運転再開に合わせてずらしたので、無事に再開して助かった」と話していました。

大学受験のため、大宮経由で新潟に向かう高校生は「バスで行くことも考えましたが、新幹線で移動できれば時間に余裕が生まれるので安心して受験できます」と話していました。

JR東日本によりますと安全確保のため、当面、運行本数を通常の8割程度に落とすほか、速度も落として運転するため、東京駅と仙台駅や盛岡駅などとの間の所要時間は1時間程度長くなるということです。

また、終電も通常より1時間ほど繰り上がっていて、通常のダイヤに戻るには1か月ほどかかるとしています。

駅弁の売店も営業再開

福島県の郡山駅では、休業していた新幹線のホームにある駅弁の売店が営業を再開しました。

24日朝、郡山駅のホームの売店には作られたばかりの弁当が届き、従業員が丁寧に並べていました。

駅弁を作り、店舗を運営している郡山市の食品会社では駅弁が売り上げ全体の6割を占めていて、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が呼びかけられる中でもビジネス客からのニーズがあり、売り上げを支えていたということです。

弁当の製造・販売を行う「福豆屋」の小林文紀専務は「新型コロナで弱っているところに地震が起きて売り上げは下がる一方でした。郡山はビジネスの要衝なので、新幹線の運転再開で売り上げが持ち直すと期待したい」と話していました。