IAEAが報告書 “イランが濃縮度高めたウラン製造”

IAEA=国際原子力機関は、イランの核開発に関する最新の報告書で濃縮度を20%まで高めたウランを製造しているなどと指摘し、核合意に違反する活動が加速しています。

IAEAは23日、イランの核開発に関する最新の報告書をまとめ、理事会のメンバーに通告しました。

この中で、イランが国内の核施設で今月16日の時点で濃縮度を20%まで高めたウランを17.6キロ、製造していると指摘しています。

イラン政府は、先月、核合意の上限の3.67%を大幅に逸脱する濃縮度20%のウランの製造を始めたと明らかにしていて、今回の報告書で、それが裏付けられた形です。

また、報告書では、IAEAが去年、核物質が保管されている疑いが持たれているイラン国内の2か所の施設を査察し、採取したサンプルの分析を行った結果、ウランの痕跡が見つかったと明らかにしています。

これについて、イラン側からIAEAに説明はないということで、申告されていない核物質が見つかった疑いについてIAEAは「深い懸念」を示しています。

イラン情勢をめぐって、アメリカのバイデン政権は、イランとの協議に前向きな姿勢を示していますが、イランが核開発を加速する動きが鮮明となっています。