東京パラ “クラス分け”受けられない選手 半数超の競技団体に

東京パラリンピックの開幕まで、24日で半年です。NHKが東京パラリンピックの競技団体に新型コロナウイルスの影響について尋ねたところ、5割以上の団体に、出場の条件となる障害のクラス分けを受けられず、大会への出場が危ぶまれる選手がいることがわかりました。

クラス分けとは、障害の種類や程度が異なる選手が公平に競い合うためのパラリンピック独自の仕組みで、東京パラリンピックの出場には事前に国際大会で専門家の判定を受けるよう定められています。

NHKは東京パラリンピックの開幕まで半年となるのに合わせて、今月、国内26の競技団体を対象にアンケート調査を行い、25の団体から回答を得ました。

この中で新型コロナウイルスの選手への影響について尋ねたところ、障害のクラス分けを受けられないと回答したのは13団体で、全体の半数以上となる52%に上りました。

競技団体からは「内定選手でもクラス分けを受けられていない選手がいる」「JPC=日本パラリンピック委員会などと調整しているが、結論が出ない」などの声がありました。

また、今後、国内で国際大会の予定がない陸上などの競技では、選手がクラス分けを受けるために、世界的な流行が続く中で海外遠征を強いられるケースも出ています。

視覚障害の国際競技団体は、ゴールボールや柔道など7つの競技を対象に来月、国内で特別にクラス分けを行うことを決めましたが、ほかの競技では、クラス分けを受けられないために東京パラリンピックへの出場が危ぶまれる選手がいる事態となっています。