ワクチン 河野規制改革相 人口少ない自治体など一括接種検討を

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、河野規制改革担当大臣は地方3団体との会議で、高齢者への接種は4月以降、段階的に進めていくとする一方、人口が少ない自治体などでは、高齢者以外も含め一括して接種を開始することも検討してほしいという考えを示しました。

ワクチン接種を担当する河野大臣は23日、全国知事会など地方3団体の会長とオンライン形式で会議を行いました。

この中で河野大臣は、今週、今後のスケジュールを明らかにしたいという考えを重ねて示したうえで、4月から始めたいとしている高齢者への接種について「ゆるゆると立ち上がる形になるかもしれない。段階的な検証をへながら、現実的なスケジュールでやらなければならない。一歩一歩進めていく形でスタートさせたい」と述べました。

そして、ワクチンが供給されないことで、予約をした人が接種できない事態は避けたいとして「ファイザーからの供給量が本格化すれば、国などで在庫を持ち、供給が遅れてもカバーできるようにしたい」と述べました。
一方、河野大臣は「人口1000人以下の離島は全島民一括でスタートしていただくようお願いしている。高齢者の数が500人を下回る中山間地や離島も、自治体の判断で一括接種を検討してもらいたい」と述べました。

また、接種状況を個人単位で把握できる新たなシステムについて、来月、自治体向けの説明会を行いたいとしたうえで、システムに登録する際に使う「接種券」の情報を読み取るタブレット端末を全国の接種会場に配布する考えを示しました。

一方、地方3団体は、現場の負担にならないよう供給スケジュールを速やかに示すことや、副反応の情報共有などを求めました。