東京都 コロナ 11人死亡 275人感染確認 「対策緩められない」

東京都内では23日、新たに275人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、500人を下回るのは17日連続で、300人を下回るのは3日連続となりました。

都の担当者は「まだ対策を緩められる状況ではない。ここまで減ってきているので、できるだけ『ステイホーム』をしてもらいたい」と話しています。

東京都は23日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて275人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日の感染の確認が500人を下回るのは17日連続で、300人を下回るのは3日連続です。

ただ、都の担当者は「まだ対策を緩められる状況ではない。ここ数日、天気がよいので人出が多くなっているが、その影響が来週以降に出ないか非常に気にしている。ここまで減ってきているので、休みの日もできるだけ『ステイホーム』をしてもらいたい」と話しています。

23日の275人の年代別は、
▽10歳未満が7人、
▽10代が16人、
▽20代が61人、
▽30代が50人、
▽40代が27人、
▽50代が35人、
▽60代が21人、
▽70代が28人、
▽80代が19人、
▽90代が11人です。

275人のうち、
▽およそ47%の130人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽およそ53%の145人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く57人、
次いで
▽「施設内」が47人、
▽「職場内」が8人、
▽「会食」が5人、
などとなっています。
このうち「施設内」では、13の医療機関で患者と職員合わせて22人、9つの高齢者施設で利用者と職員合わせて24人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万人を超えて、11万187人になりました。

また、23日時点で入院している人は22日より28人減って1963人でした。
「現在確保している病床に占める割合」は39.3%です。

このうち、都の基準で集計した23日時点の重症の患者は22日より1人増えて77人で、重症患者用の病床の23.3%を使用しています。

これまでに感染が確認された人のうち、自宅で療養している人は22日より97人減って812人でした。

都が確保したホテルなどで療養している人は22日より24人減って429人で、医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するか調整中の人は、22日より99人増えて571人でした。

また、都は感染が確認された50代から100歳代の男女11人が死亡したことを明らかにしました。
11人のうち、7人が医療機関や特別養護老人ホームといった「施設内」で感染したということです。
このほかの4人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1285人になりました。