アメリカ 中国“気候変動分野など協力”呼びかけに否定的見方

中国の王毅外相がアメリカに中国製品に対する関税の上乗せなどをやめたうえで気候変動などの分野で協力するよう呼びかけたことに対し、アメリカ国務省の報道官は「略奪的な経済活動などに対する非難から逃れようとしている」と述べて否定的な見方を示し、人権や貿易などの問題で中国に譲歩することはないと強調しました。

中国の王毅外相は22日、米中関係を話し合うオンライン形式のフォーラムで演説し、アメリカのバイデン政権に対しトランプ前政権のもとで行われてきた中国製品に対する関税の上乗せや企業などへの制裁をやめたうえで、気候変動や新型コロナウイルス対策の分野で協力するよう呼びかけました。

王毅外相の発言について、アメリカ国務省のプライス報道官は22日の記者会見で「中国が略奪的な経済活動や透明性の欠如、普遍的人権の抑圧に対する非難から逃れようとしていることを反映するものだ」と述べ、否定的な見方を示しました。

そのうえで「新疆ウイグル自治区やチベットで人権が侵害され、香港で自治が踏みにじられているかぎり、われわれは民主主義的な価値のために立ち上がり続ける」と述べ、人権や貿易などの問題で中国に譲歩することはないとの考えを強調しました。

また、プライス報道官は「強い立場で中国に臨む」とも述べ、中国に対抗するために日本とアメリカ、オーストラリア、そしてインドの4か国の枠組みを中心に同盟国や友好国との連携を強化する方針を重ねて示しました。

中国外務省報道官「建設的な対中国政策講じるよう求める」

これについて、中国外務省の汪文斌報道官は23日の記者会見で、トランプ前政権の誤った対中国政策によって両国の関係ははかりしれない傷を負ったとしたうえで「アメリカには、両国民と世界の人々の利益のために、建設的な対中国政策を講じるよう求めるとともに、両国関係を健全かつ安定した発展の軌道に戻すよう望む」と述べました。