ドバイ 世界最大規模の食品見本市 コロナ禍でオンライン商談も

世界最大規模の食品見本市がUAE=アラブ首長国連邦で、始まりました。例年、日本から多くの企業が参加しますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で現地に社員を派遣せず、オンラインで商談を行っていました。

「ガルフード」は、およそ80か国から2500を超える企業などが参加する世界最大規模の食品の見本市で、21日からUAEのドバイで始まりました。

日本からは菓子などを扱うメーカーなど去年とほぼ同じ36社が出展していますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で、帰国後に自宅などでの待機を求められることから、現地に社員を派遣したのは4社にとどまりました。

例年、ブースでは立ったままで試食品を提供していましたが、ことしは日本企業が集まるブースでは感染予防のため試食するための席を設けました。

京都の抹茶メーカーの代表は「抹茶の輸出は競合他社も多く、直接会って売り込みたいと思い、渡航を決めました」と話していました。
一方、日本から社員を派遣しなかった企業向けのオンラインでの商談用の個室も設けられ、訪れた人が日本で待機する担当者とパソコンの画面を通じて商談を行っていました。

高知県のアイスクリームメーカーと商談した貿易会社のエジプト人男性は「感染拡大が続いているので、仕方がないと思いましたが、オンラインでの商談も悪くないと感じました」と話していました。

UAEはことし10月、1年延期されている国際博覧会「ドバイ万博」を開催する予定で、それを前に大規模イベントを再開させています。