イギリス 外出制限など緩和する計画発表 3月上旬から段階的に

イギリスのジョンソン首相は、ロンドンのあるイングランドで続く外出制限など、新型コロナウイルスの厳しい感染対策について、3月上旬から段階的に緩和する計画を発表しました。

変異ウイルスの感染拡大で外出制限など厳しい対策が続くイギリスでは、これまでに亡くなった人は12万人を超えていますが、1日あたりの新たな感染者数は減少しつつあります。

ジョンソン首相は22日、ロンドンのあるイングランドにおける今後の緩和計画を議会で発表しました。

計画は4段階で、まず第1段階として3月8日にすべての学校が対面での授業を再開するほか、3月29日には、外出制限が緩和され、6人以内であれば屋外で過ごせるようになります。

また第2段階では早ければ4月12日に小売店や美容院が再開できるようになるほかパブやレストランは屋外の客席であれば営業ができるようになります。

その後、6月にかけて残る規制も段階的に解除していく計画です。
一方、国外への旅行は第2段階が終わるまでは原則として禁止が続くということです。

政府は、ワクチン接種の効果や感染状況、それに変異ウイルスの状況などのデータをもとに次の段階に進むかどうかをそのつど検討します。

ジョンソン首相は、「計画は慎重かつ後戻りしないように進めるべきだ。自由に向けた一方通行の道だと信じている」と強調しました。

また、去年12月から接種が行われているファイザーなどが開発したワクチンについて、これまでのデータでは1回接種した人では、接種していない人と比べると入院患者や死者が少なくとも75%減少すると分析したほか1月から接種しているアストラゼネカなどのワクチンは初期段階のデータだとしながらもよい結果が得られているとしています。