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新型コロナ アメリカの死者 50万人超える

アメリカで新型コロナウイルスに感染して死亡した人が50万人を超えました。アメリカでは去年12月からワクチンの接種が始まっていますが、専門家の多くは感染状況に大きな影響を与える水準にはまだ達していないとの見方を示しています。
ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカでは新型コロナウイルスに感染して死亡した人が日本時間の23日午前8時現在で累計で50万159人と、50万人を超えました。

全米の死者数は先月中旬に40万人を超えたばかりで、1か月余りで10万人が死亡したことになります。

アメリカでは、去年の感謝祭やクリスマス、それに新年の休暇後に感染が拡大し先月、多い日には1日の新たな感染者数が20万人を超え、死者数も4000人を超えました。

今月に入ってからは1日当たりの感染者数は減少傾向にありますが、CDC=疾病対策センターは、さまざまな研究機関の予測をまとめた結果として来月中旬までに死者がさらに数万人増える可能性があるとしています。

▽アメリカで少なくとも1回ワクチンを接種した人は22日までに4413万人余り、人口のおよそ13%、
▽2回の接種を完了した人は1943万人余り、人口のおよそ6%となっています。

多くの専門家は、ワクチンの効果は感染状況に大きな影響を与える水準にはまだ達していないとの見方を示しています。

バイデン大統領 感染対策を改めて呼びかけ

アメリカのバイデン大統領はホワイトハウスで演説し「第1次世界大戦、第2次世界大戦、そしてベトナム戦争で命を落とした人の合計を超える数の人々が亡くなった」と述べました。

そのうえで、家族を不慮の事故や病気で亡くした自身の経験に重ね合わせて「愛する人を失うことを私は十分すぎるほどわかっている。胸にブラックホールのような穴があき、そこに吸い込まれそうになる感覚をわかっている」と述べ、死者を悼み遺族に思いを寄せました。

そのうえで「人との距離を保ちマスクを着用し、ワクチンを接種しよう。政治対立や偽の情報を振りまくのをやめなければならない。亡くなっているのは民主党員でも共和党員でもなく同じアメリカ人だ。アメリカ人として1つにまとまって向き合うことがウイルスを克服する唯一の方法だ」と述べて、感染対策を改めて呼びかけました。

ホワイトハウスには半旗が掲げられ、入り口の階段には50万人の死者を象徴する500本のろうそくがともされ、演説のあとバイデン大統領はジル夫人とハリス副大統領夫妻とともに黙とうをささげました。

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