白鵬が新型コロナ感染後初めて心境を語る 稽古も再開

大相撲の横綱 白鵬が、先月新型コロナウイルスに感染して以降初めて取材に応じ、「今は体調も無事に取り戻せていると思う」と体調が回復し稽古を再開していたことを明らかにしました。

横綱 白鵬は先月5日に感染が確認され、初場所を休場したうえで一時医療機関に入院しました。

感染当初は嗅覚に異常があったということですが、現在は回復し、先週から相撲を取る稽古を再開したということです。

22日朝は、東京 墨田区の宮城野部屋でゴムチューブを使って足に負荷をかけるトレーニングや、入念にしこ、てっぽうをしました。

土俵では十両の炎鵬などを相手に立ち合いの形で厳しくぶつかり、踏み込みなどを確かめる動作を繰り返したほか、ぶつかり稽古で胸を出しました。

白鵬は稽古のあと感染が確認されてから初めて報道陣の取材に応じ、「調子がよかっただけに自分自身がいちばん悔しい思いをした感じだ」と振り返ったうえで、「今は体調も無事に取り戻せていると思う」と話しました。

合同稽古への参加については「まだ分からないが、気持ちと体がかみ合ってくれば関取衆と稽古したい」と話していました。

また22日は、みずからの誕生日で東日本大震災から10年となる3月11日についても触れ、「生まれた子どもが10歳になる。東北で被災した子どもたちを応援してきた10年間というね」と東北への思いを話したうえで、来月の春場所に向けては「いい結果を出して、今でも横綱が頑張っているんだということを見せられれば、頑張らないといけないと励みにしてくれる人もいるのではないか。特別な場所にならないといけないだろうし、そういう場所にしたい」と話していました。

白鵬 感染当初の状況説明

横綱 白鵬は22日の報道陣の取材の中で、先月の感染当初の状況を説明しました。

白鵬は、初場所前の先月3日に嗅覚に異常があったためPCR検査を受けた結果、5日に陽性が明らかになりました。

当時の状況について「場所前なので、稽古も20番以上やるつもりでいたが、10番しかできず息も上がっていた。炎鵬が食事の際に米の匂いについて話したが、私は嗅いでも米の匂いを感じなかったので異常に気付いた。夕方からはちょっと変わったトレーニングをしようと思っていたが、キャンセルして検査をした。検査の結果がすぐには出なかった。陰性なのか、陽性なのかとかね。今はもう無事に取り戻していると思う」と振り返りました。

医療機関に入院したのは8日間か9日間だったということで、「先生方には完全に防護服を着て接してもらっていた。変な感覚だったが、本当によくしてもらった」と医療従事者への感謝のことばを口にしました。

白鵬はみずからが感染したことについては「自分が…というのは正直あったが、苦しんでいる方々がいる。自分の場合は嗅覚だけで済んだが、どこでというのは分からない。いろんな怖いもの、事故というものは、向こうから飛んでくるというのはこういうことなのだろう」と冷静に話していました。