ワクチン接種の医療機関 78人中4人に副反応疑いも重い症状なし

医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった愛知県の医療機関が記者会見し、これまでに接種を終えた78人のうち4人に発熱や気分がすぐれないなど副反応の疑いがある症状が見られたものの、重い症状は確認されていないとして「今後も副反応に注意しつつ、接種後の情報を共有していくことが重要だ」としています。

名古屋市中区の「名古屋医療センター」では、今月19日から医師や看護師などへの新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、22日に開いた記者会見で長谷川好規院長がこれまでの状況を説明しました。

それによりますと、これまでに接種を終えた78人のうち4人に発熱や気分がすぐれないなど副反応の疑いがある症状が見られたということです。

このうち2人は、接種直後、気分がすぐれなかったり、頭痛を訴えたりしましたが30分ほどで回復したということです。

別の1人は接種した翌日、20日から発熱がありましたが21日には熱が下がり、また、別の1人は体調不良を訴えて22日は休んでいるということです。

長谷川院長は4人には、いずれも重い症状は確認されていないとして「副反応に十分注意し、接種後の情報を共有していくことが重要だ」と述べました。

また「ワクチンの接種によって社会に免疫ができてくると、新型コロナ対策が一段と進むので、早くワクチンを受けてもらえる状況になることを期待している」と話していました。