家を丸ごと引っ越し 費用は約4000万円 米サンフランシスコ

アメリカ西海岸のサンフランシスコで、およそ140年前に建てられたビクトリア様式の住宅を保存するため、家1軒を丸ごと大型トレーラーで運ぶ異例の「引っ越し」が行われました。

アメリカ西海岸のサンフランシスコは、19世紀に建てられたビクトリア様式の住宅が残る町並みが有名で、観光スポットとしても人気を集めています。

このうち、築139年の住宅が建つ敷地に新しくマンションが建つことになり、保存のため、家1軒を丸ごと大型トレーラーに載せておよそ800メートル先に移転させる作業が21日、行われました。

荷台に載った2階建ての家は時速1.6キロほどのゆっくりした速度で運ばれていき、角を曲がるだけで30分かかったりするなど、異例の「引っ越し」となりました。

地元メディアによりますと、接触のおそれがある道路標識を移動させたり木を伐採したりして、日本円でおよそ4000万円の費用がかかったということです。

こうした移転は再開発が盛んだった1960年代には一般的でしたが、その後は少なくなり、今回は1974年以来だということです。

最近はめったに見られなくなった「引っ越し」を前に、現地では、多くの人たちが写真を撮るなどして楽しんでいました。