栃木県で無症状者のPCR検査開始 新型コロナ 感染再拡大防止へ

新型コロナウイルスの感染の再拡大の兆候を素早く察知するため、緊急事態宣言が解除された栃木県で、無症状の人を対象にしたPCR検査が始まりました。

この検査は、国と栃木県が、国の新型コロナウイルスの基本的対処方針に基づいて、緊急事態宣言が解除された地域で感染の再拡大の兆候をつかむために行うもので、全国で初めて栃木県で始まりました。

検査は、祝日の23日を除く22日から25日までの間、感染歴がない無症状の人、合わせて600人を対象に行われ、検査キットを宇都宮市内の3つの学校に配ったり、配布場所を訪れた人に無作為に配ったりして、自宅で検体を採取して郵送してもらう方法で行われます。

このうち、宇都宮市に設けられた検査キットの配布場所では、検査の実施を知らせるのぼり旗が立てられ、通りがかった人が検査の概要の説明を受けたうえでキットを受け取っていました。
検査の結果は、専用のアプリをインストールすれば本人にも通知されるということです。

検査キットを受け取った高校2年の男子生徒は「不特定の人が検査を受けられるのですごくいいことだと思う。もっとこうした検査を充実させてほしい」と話していました。
内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室の、勝俣良太参事官補佐は「今回の検査をはじめ、さまざまな手法で感染の再拡大を防いでいく。今回の結果を来月以降の全国の検査にもいかしていきたい」と話しています。