死傷者相次ぐミャンマー 抗議デモで死亡の女性の葬儀行われる

ミャンマーでは、治安部隊が軍事クーデターに抗議するデモ隊に対して発砲するなどし、各地で死傷者が相次いでいます。
こうした中、21日、デモの参加者で初めて死亡が確認された20歳の女性の葬儀が行われ、おおぜいの人たちがその死を悼みました。

ミャ・トゥエ・トゥエ・カインさんは、ミャンマーの首都ネピドーで今月9日、軍に抗議するデモに参加していた際に頭を撃たれて意識不明の重体となり、19日死亡しました。

21日、ネピドーで葬儀が行われ、親族のほかおおぜいの人たちが参列してその死を悼みました。

また、最大都市のヤンゴンでもデモが行われている現場に遺影が飾られ、人々が花をささげて追悼していました。

ミャンマーでは軍に抗議する大規模なデモが2週間以上続いているのに対して、治安部隊は放水や発砲などによって強制的に排除する姿勢を強めていて、各地で死傷者が相次いでいます。

このうち、20日、第2の都市マンダレーでは軍への抗議活動として職場を放棄していた給油施設の作業員に対し、治安部隊が職場に戻るよう指示したあと、突然、発砲しました。

ボランティアの救助隊によりますと、36歳と17歳の男性がそれぞれ胸と頭を打たれて死亡し、少なくとも30人がけがをしたということです。

一方、自宅に軟禁されているアウン・サン・スー・チー国家顧問は軍に拘束されたあと、2つの罪で訴追され、拘束は長期化する見通しとなっています。

22日は全国でストライキが行われる予定で、デモ隊の反発はさらに強まる見通しで、ミャンマーは緊迫した事態となっています。

「死亡女性から摘出の金属 警察使用の銃弾と異なる」国営テレビ

デモの参加者で初めて死亡が確認され、21日、葬儀が行われた女性について、ミャンマーの国営テレビは「司法解剖の結果、女性から摘出された金属は警察が使用する銃弾とは異なっていることがわかったようだ。女性は警察が使用するものとは異なる武器で銃撃された可能性がある。警察は捜査を続けている」などとして、2つの銃弾を比較した写真を報じました。

ただ、この写真が女性から摘出された銃弾であるかどうかの言及はありませんでした。

また、国営テレビは、デモ隊が石やブロックを治安部隊に向かって投げつける様子だとするソーシャルメディアの映像なども交えて繰り返し放送し、複数の治安部隊員がけがをした様子の写真も伝えました。