大坂なおみ「思い出に深く残る」全豪オープン優勝から一夜明け

テニスの全豪オープンで優勝を果たした大坂なおみ選手は、優勝から一夜明けた21日、現地で報道陣の取材に応じ、新型コロナウイルスの影響が続く中で行われた今大会について「思い出に深く残ります」と振り返りました。

大坂なおみ選手は、オーストラリアのメルボルンで20日行われた全豪オープン女子シングルスの決勝で、アメリカのジェニファー・ブレイディ選手を破って、2年ぶり2回目の優勝を果たしました。
一夜明けた21日、大坂選手は市内の公園で報道陣の取材を受けました。

赤とオレンジの鮮やかなノースリーブを着た大坂選手は、2週間にわたる激戦を終えリラックスした表情で、優勝トロフィーとともに写真撮影に応じました。

20日の試合のあと、2時間ほど仮眠をしたという大坂選手は、今の心境を聞かれると「分かりません。これまで四大大会で優勝したときも数日たってから実感がわいたので、数日後に話ができると思います」と話しました。

また、新型コロナの影響で無観客だった去年の全米オープンと異なり、観客を入れて開かれた今大会を振り返り、「きのうの決勝は私の思い出に深く残ります。多くの人たちが試合を見に来てくれたことに感謝しています」と話しました。

そして、この夏に予定されている東京オリンピックについて聞かれると「私にとって初めてのオリンピックで、それが東京で開かれるというのは夢です。まだ先のことだし、あまり考えないようにしていますが、すべてのアスリートが楽しみにしているはずです」と特別な思いを口にしました。

「祝 優勝」の垂れ幕 祖父が暮らす北海道 根室に

テニスの四大大会、全豪オープンで大坂なおみ選手が優勝したことを受けて、大坂選手の祖父が暮らす北海道根室市の市役所には、優勝を祝う垂れ幕が掲げられました。

根室市役所では21日午前10時から、職員など10人ほどが優勝を祝う垂れ幕を掲げました。

垂れ幕は幅およそ1.3メートル、長さ11メートルで、「祝 優勝」という文字のほか、大坂選手のイラストなどが描かれています。

20日夜、テレビで応援していたという76歳の女性は「根室の誇りだと感じています。新型コロナウイルスによって全国が落ち込んでいる中、元気をくれた気がします。これからも活躍してほしい」と話していました。

根室市は、大坂選手が将来、ウィンブルドン選手権で優勝したり、四大大会すべてで優勝する「グランドスラム」を達成したりすると見越して、そのときに掲げる横断幕のデザインをすでに準備しているということです。