新型コロナ ワクチン先行接種の2人に副反応の疑い 厚生労働省

厚生労働省は、新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けた医療従事者2人に、じんましんなど副反応の疑いがある症状が確認されたと明らかにしました。

アメリカの製薬大手ファイザーのワクチンについて、厚生労働省は今月17日に医療従事者への先行接種を始めて以降、接種との関連が否定できない副反応が疑われる重篤な症状があれば報告するよう医療機関などに求めています。

厚生労働省によりますと、20日午後5時までに接種を受けた2人に、それぞれじんましんと寒気などの症状が確認されたということです。

このうち寒気などを訴えた人の症状は、当初、重いアレルギー反応の「アナフィラキシー」として報告されましたが、その後、医療機関が訂正したということです。

症状が出た人の年代や性別、症状の程度は、現時点で明らかにできないとしています。

副反応が疑われる症状が報告されたのは今回が初めてで、今後、接種との関連があるか専門家会議で検証するということです。

厚生労働省によりますと、19日午後5時までに、先行接種を受けた医療従事者は、全国で合わせて5039人となっています。