伝統の「はだか祭り」 500年の歴史で初の“争奪戦”なし 岡山

締め込み姿の男たちが福を呼ぶとされる木「宝木」を奪い合う岡山市の伝統行事「はだか祭り」が、ことしは新型コロナウイルスの感染対策として「宝木」の争奪戦を行わない形で開かれました。

岡山市東区の西大寺観音院で毎年行われる「はだか祭り」には、例年は締め込み姿の男たちおよそ1万人が参加し、3万人の観客が訪れます。

ことしは新型コロナウイルスの感染対策として、密になるのを避けるため一般の観客を入れず、福を呼ぶとされる木「宝木」を男たちが奪い合う争奪戦を中止しました。

参加者は平成以降に「宝木」を手にした福男およそ100人に絞られ、20日夜は参加者たちがマスク姿で訪れ、検温や手の消毒をしたあと整列しました。

午後10時に「宝木」を参加者の代表が受け取り、その後参加者全員がかわるがわる手にして福にあやかりました。
そして寺の住職たちがことしの福男を選ぶくじ引きを行い、最終的に2人が「宝木」を手にしました。
ことしの福男のうち、岡山市東区の医師藤田琢二さん(79)は「コロナ禍で世界中の医療や介護の関係者が頑張っているので、その代表として仏様が授けてくれたのではないかと思います」と話していました。

「宝木」の争奪戦が行われなかったのは、500年以上続くとされるこの祭りで初めてだということです。