プーチン政権批判のナワリヌイ氏 収監へ 去年神経剤で襲われる

ロシアの裁判所は、プーチン政権を批判してきた野党勢力の指導者ナワリヌイ氏が過去に受けた有罪判決の執行猶予を取り消して実刑に切り替える判断を示し、ナワリヌイ氏は刑務所に収監される見通しとなりました。プーチン政権としては収監によって政治活動を制限するねらいがあるものとみられます。

ロシアの野党勢力の指導者ナワリヌイ氏をめぐっては、7年前、経済事件で受けた禁錮刑の執行猶予を取り消して実刑に切り替える決定が今月2日に行われ、ナワリヌイ氏側は不服を申し立てていました。

モスクワの裁判所は20日、この申し立てを退け、執行猶予を取り消して実刑に切り替える決定を維持する判断を示しました。

弁護士によりますと、ナワリヌイ氏は今後刑務所に収監され、禁錮3年6か月のうち自宅軟禁などの期間を除いた2年6か月の間、服役する見通しだということです。

また20日には、ナワリヌイ氏が去年6月、SNS上で第2次世界大戦の退役軍人を中傷したとして名誉毀損の罪に問う別の裁判も行われ、裁判所は85万ルーブル、日本円で120万円余りの罰金刑を言い渡しました。

ナワリヌイ氏は去年化学兵器の神経剤で襲われたことが世界的な注目を集め、釈放を求める声が国内外で強まっています。

プーチン政権としてはナワリヌイ氏を刑務所に収監することで政治活動を制限し、支持の拡大を抑え込みたいねらいがあるものとみられます。