IAEAトップ 抜き打ち査察“受け入れ停止”表明のイラン訪問

イランがIAEA=国際原子力機関による抜き打ち査察などの受け入れを停止すると表明したことを受けて、IAEAトップの事務局長が21日、事態の打開に向けて原子力庁長官らと会談します。ただイラン側は予定どおりこの措置に踏み切ると主張し、譲歩の姿勢を示していません。

イランは、アメリカが経済制裁の解除に応じていないとして、今月23日からIAEAによる抜き打ち査察などの受け入れを停止する考えを表明しています。

これを受けIAEAのグロッシ事務局長は、検証活動の継続に向けて、互いに合意できる解決策を模索するため20日からイランを訪れていて、21日にはサレヒ原子力庁長官らと会談する予定です。

会談に先立ちサレヒ長官は保守系のファルス通信の取材に対し、依然としてアメリカの制裁が解除されていないことから、予定どおり23日から抜き打ち査察などの受け入れを停止する考えを示しました。

この措置が実行されれば核が軍事転用されないかを十分に検証することが難しくなるため、欧米各国からは懸念の声が上がっています。

このためIAEAとしては今回の訪問を通じて事態を打開したい考えですが、これまでのところイランは譲歩の姿勢を示さず、あくまでアメリカに対して制裁解除を迫る構えです。