震災と向き合うアーティストが表現 被災地の10年 茨城で展覧会

東日本大震災に向き合ってきたアーティストたちが、この10年の被災地の変化やこれからの行く末を絵画や映像作品で表現する展覧会が、茨城県の水戸芸術館で開かれています。

この展覧会は、東日本大震災で被災し臨時の避難所になった茨城県の水戸芸術館が震災から10年に合わせて開き、「想像力の喚起」をテーマに5人と2つのグループが作品を展示しています。

このうち現代美術家の「小森はるか+瀬尾夏美」の2人は、震災後、活動拠点を岩手県の陸前高田市に移し、文字や映像、絵で記録を続けています。
作品では、被災地の変わりゆく風景や人々の暮らしの営みを記録した映像と、その時々に感じたことばを時系列に並べ、さらに震災から20年後の町を舞台に創作した物語を文章とイラストで壁一面に表現しています。
画家の加茂昂さんの作品は、福島県の帰還困難区域の境界線に設置された立ち入り禁止の看板を描き、看板を覆う植物を絵の具を盛りつけて立体的に描くことで、時間がたっても変わらない看板と自然の中で成長する植物を対比させ、10年の歳月を表現しています。

竹久侑主任学芸員は「作品を通じて改めて東日本大震災を思い返し今後につなげるきっかけにしてほしい」と話していました。

展覧会「3.11とアーティスト:10年目の想像」は5月9日まで、水戸芸術館で開かれます。