東京都 新型コロナ 327人感染確認 「感染者数の減少幅小さく」

東京都は20日、都内で新たに327人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。500人を下回るのは14日連続です。都の担当者は「感染者数の減少幅が小さくなっている。感染者数はいまだに夏のピーク時と同じ水準にある」として、引き続き外出を控えるよう呼びかけました。

年代別では、
▽10歳未満が13人
▽10代が18人
▽20代が69人
▽30代が50人
▽40代が49人
▽50代が39人
▽60代が32人
▽70代が18人
▽80代が25人
▽90代が12人
▽100歳以上が2人です。

327人のうち、
▽およそ53%にあたる173人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ47%の154人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は
▽「家庭内」が最も多く98人
▽「施設内」が42人
▽「職場内」が12人
▽「会食」が6人などとなっています。

「施設内」では、14の医療機関で患者と職員合わせて30人、7の高齢者施設で利用者と職員合わせて12人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて10万9462人になりました。

入院者は 病床は 自宅療養は

20日時点で入院している人は、前の日より34人減って2063人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は41.2%です。

このうち、都の基準で集計した20日時点の重症患者は前の日より2人減って82人で、重症患者用の病床の24.8%を使用しています。

これまでに感染が確認された人のうち、自宅で療養している人は前の日より62人減って1015人でした。

都が確保したホテルなどで療養している人は19日より12人増えて442人で、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は81人増えて724人でした。

27人が死亡 自宅療養中に急変も

都は、感染が確認された50代から90代の男女合わせて27人が死亡したことを明らかにしました。

27人のうち16人は入院していた医療機関で、10人はデイサービスなどの高齢者施設でそれぞれ死亡が確認されたほか、1人は自宅療養中に容体が急変し、病院で死亡が確認されました。

都によりますと、自宅療養中に死亡したのは50代女性で、先月10日に感染が確認され、10日後の先月20日に死亡したということです。

定期的な健康観察で問題があったという報告はなく、基礎疾患があったかどうかなどはわからないということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1248人になりました。