福島第一原発 1・3号機で水位低下 “現状 影響はない”

10年前の事故で溶け落ちた核燃料の冷却を続けている福島第一原子力発電所1号機と3号機で、核燃料がある格納容器の水位が低下していることがわかりました。東京電力は今月13日の地震が影響している可能性があるとする一方、溶け落ちた核燃料の冷却に問題はなく、外部への影響もないとしています。

東京電力によりますと、データの監視を続けている福島第一原発の1号機で18日夜、原子炉格納容器の水位の低下が確認されました。

詳しく調べたところ、1号機では、格納容器の底の部分から1メートル90センチほどだった水位が、40から70センチほど、3号機の格納容器でも、底の部分から6メートル30センチほどだった水位が、およそ30センチ低下したとみられるということです。

水位は、1号機で遅くとも15日、3号機で、遅くとも17日には下がり始め、19日現在、どちらも1日数センチの低下が続いているということです。

東京電力は、地震によって原発事故でできた損傷部分が広がるなどの影響を受け、建屋内に漏れ出る水の量が増えた可能性があるとしています。

格納容器内部にある、原子炉の底の部分にとりつけた温度計の値が上昇していないことや、原子炉への注水が継続されていることなどから、溶け落ちた核燃料の冷却に問題はないとしています。

また、格納容器内部の放射能のレベルのほか、構内や敷地境界の放射線量を測定するモニタリングポストなどの機器の値に異常はみられないことから、今のところ、外部への影響はないとしています。

東京電力はデータの監視を続け、水位の低下が続く場合は、原子炉への注水量を増やすことも検討するとしています。

原子力規制庁 “現状 影響はない”

東京電力の福島第一原発の1号機と3号機の原子炉格納容器の水位が下がっていることについて原子力規制庁は、原子炉の温度に大きな変動はなく溶け落ちた核燃料の冷却も現状、影響はないとしています。

原子力規制庁は引き続き、水位や温度の変化について監視を続けるとしています。