日銀 「デジタル通貨」の実証実験へ

紙幣や硬貨と同じように使える「デジタル通貨」について、日銀は、この春から機能を確かめるための実証実験を始めることになりました。
この分野では中国が先行し、各国の中央銀行も研究を進めていて、日銀としては国際的な環境変化に対応する準備を進めたい考えです。

「デジタル通貨」は、流通している紙幣や硬貨と同じように使える電子的なお金のことです。

日銀は「現時点で発行する計画はない」という立場ですが「新年度の早い時期の開始を目指す」としてきた実証実験を、この春から始めることになりました。

この実証実験を「第1段階」と位置づけ、民間の事業者とも連携しながら、システム上で取り引き履歴を記録する台帳を作るなど、デジタル通貨の流通や発行に関する基本的な機能を確かめるとしています。

日銀は第1段階の実証実験を1年程度かけて行い、その結果も踏まえ、実現可能性を検証するための「第2段階」に移る方針です。
デジタル通貨を巡っては、中国が「デジタル人民元」の発行に向けて、市民が参加した形の実証実験を行うなど、この分野で先行しているとされます。

各国の中央銀行も研究を進めており、日銀としては、将来にわたって決済システムの安定性を確保するため、国際的な環境変化に対応する準備を進めたい考えです。