小池知事 都内の感染状況「予断許さない」抑制強く呼びかけ

東京都の小池知事は記者会見で、都内の新型コロナウイルスの感染状況は予断を許さないと指摘したうえで「感染がリバウンドする可能性がある」として、もう一段の徹底した感染抑制に取り組むよう強く呼びかけました。

この中で小池知事は「都民や事業者の協力を得て、この数週間は新規陽性者数が減少傾向にあったが、18日は445人でおよそ1か月ぶりに前の週の同じ曜日を上回った。1週間平均を前の週の7割以下にすることを目安としてきたが、18日は76.3%と、7割どころか8割に迫っているのが現状で、予断を許さない状況だ」と指摘しました。

そのうえで「収まりつつある感染がリバウンドする可能性があるのではないか。減少傾向にあるとはいえ、だらだらと続くことは皆さんの不安や負担を長引かせる。再び感染者が急増するおそれがあるので、絶対にここで気を緩めてはならない」と述べ、もう一段の徹底した感染抑制に取り組むよう強く呼びかけました。

また小池知事は、感染力が強い変異したウイルスは拡大前の徹底的な封じ込めが必要だと指摘したうえで「専門家の話では都内の市中感染が面的に広がっているとまでは言えないが、不確定要素が多い。確実に芽を摘んでおかなければならない」と述べました。

このほかワクチンの接種について「今後計画的に進めていくためにも、医療機関にかかっている負荷を徹底して軽減しておくことは必要不可欠なポイントだ」と述べました。

また小池知事は「この1年間、ずっと走り続けて、最初は100メートル走かと思ったら42.195キロのマラソンで、まだその先も見えないという現状だ。都民の健康と命を守るという重要な時期であり、改めて感染防止への協力をお願い申し上げる」と呼びかけました。