線路沿いにユニットハウス設置 テレワークなど想定 貸し出しへ

自宅が狭いためテレワークを行うスペースがないと感じている人などのニーズに応えようと、首都圏の私鉄のグループ会社が線路沿いの遊休地に組み立て式のハウスを設け、仕事や趣味のための場所として貸し出すサービスを始めることになりました。

このサービスは西武鉄道のグループ会社の「西武プロパティーズ」が行うもので、東京 練馬区の西武新宿線沿いの遊休地に組み立て式のユニットハウス3棟を設置し、来月から一般に貸し出します。

ユニットハウスにはエアコンやトイレが備えられ、広さ6畳の部屋は、1か月5万円で借りられるほか1時間単位で利用するプランもあります。

新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えた結果、「自宅が狭い」とか「居場所がない」と感じる人がテレワークや趣味の時間を過ごす場所としての利用を想定していて、会社では鉄道事業の収入を補う新たな収益源を育てるねらいがあります。

齊藤朝秀常務執行役員は「新型コロナの影響でプラスアルファの部屋のニーズが強まり、チャンスだと捉えている」と話しています。

鉄道会社では、JR東日本が中央線の駅のホームにテレワーク用のスペースを設けるほか、京浜急行電鉄はキャンピングカーを貸し出す実験を始める予定で、各社の取り組みが活発になっています。