新型コロナ 東京都内の感染 高齢者の割合が2か月連続上昇

東京都内では、新型コロナウイルスの新たな感染確認が減少する一方、感染が確認された人に占める65歳以上の高齢者の割合が2か月連続で上昇していて、今月は先月より10ポイント近く高くなっています。

都内の65歳以上の感染確認は、先月が6573人と、月別では最も多くなったのに対し、今月は18日までで2092人で全体の感染確認の減少にともない減っています。

ただ、全体に占める割合は、去年12月が13.4%だったのが、先月は16.3%、今月は18日までで25.8%となり、2か月連続で上昇しています。

医療機関や高齢者施設で感染するケースが相次いでいて、先月から今月にかけては10ポイント近く高くなっています。

一方、都内の入院患者は、18日時点で2147人と、ピークだった先月12日の3427人から40%近く減少しています。

ただ、入院患者全体のおよそ70%が60代以上で、高齢世代が目立っています。

都の専門家はひっ迫が続く医療提供体制を正常化するためには、重症化リスクの高い高齢者の感染を減らすことが重要だと指摘していて、都は、感染が確認された医療機関などに専門のチームを派遣するなどして高齢者への感染の広がりを食い止めたい考えです。