新型コロナへの効果表示の製品など45件 “改善を” 消費者庁

消費者庁はインターネットの広告などで新型コロナウイルスへの効果を表示していた健康食品や除菌スプレーなど40余りの製品やサービスについて、合理的な根拠が認められないとして表示を改善するよう求めました。

消費者庁は去年から、インターネット上で新型コロナウイルスの感染予防などへの効果を宣伝している製品などの調査を進めていて、先月から今月にかけての調査結果を公表しました。

それによりますと健康食品や除菌スプレー、それに美容サロンの洗髪サービスなどのインターネット上の広告、45件について問題のある表示が見つかったということです。

具体的には「新型コロナウイルス感染予防の切札」と宣伝していた健康食品や「コロナ除菌でウイルス対策」と表示していたマイナスイオン発生器、それに「ウイルスを吸着して破壊99.99%減少」などと宣伝していたマットレスなどがあったということです。

消費者庁はこうした表示はウイルスの性質が必ずしも明らかではなく、効果を確認する試験が難しい状況などから、いずれも合理的な根拠が無く、誤解を招くおそれがあるとして事業者に表示を改善するよう求めたということです。

消費者庁表示対策課の西川康一課長は「効果をうたった広告は一時期減っていたが、緊急事態宣言が出されてから増えてきている。根拠のない広告は引き続き監視を行っていく」と話しています。