橋本新会長 参院議員は辞職せず 自民も離党しない考え

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本新会長は、記者団に対し、参議院議員は辞職せず、所属する自民党も離党しない考えを示しました。

18日就任した東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本新会長は19日午前、自民党本部で二階幹事長と会談し「立場は変わったが、東京大会の実現は、大きな国家事業でもあり、ぜひ支援をお願いしたい」と協力を呼びかけました。

このあと、橋本新会長は記者団に対し、参議院議員は辞職せず、自民党も離党しない考えを示したうえで「疑念を持たれないよう、中立性やIOCの憲章にのっとって、しっかりと行動していくことを心がけていきたい」と述べました。

小池都知事「ピンチをチャンスに」

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の新しい会長に橋本聖子氏が就任したことについて、東京都の小池知事は都庁で記者団に対し「とてもうれしく思う。橋本さんは、7回オリンピックに出て、メダルも取っている、世界的に見ても非常に珍しいけうな方で、私はIOCの皆さんに『彼女はアイアンレディだ』とメールを送った」と述べ、就任を歓迎しました。

そのうえで「日本にとってピンチをチャンスに変えて新しく出発できるという、とてもいい雰囲気、流れができた。大会まで154日しかない。コロナ対策などさまざまな準備をしていくが、決めることはいっぱいある。しっかりと連携しながら進めたい」と述べました。

加藤官房長官「安全・安心な大会に向け連携」

加藤官房長官は閣議のあとの記者会見で「橋本新会長のもと、新たな体制となった組織委員会とともに、政府としては安全・安心な大会の実現に向けて、引き続き緊密に連携を図りながら準備などにあたっていきたい」と述べました。

一方、会長選任のプロセスについて「透明性のある形で対応されるべきであり、今回は男女同数でアスリート中心の『候補者検討委員会』が設置され、求められる資質を定めて徹底的な議論がなされ、評議員会や理事会での決議というプロセスを経て選任されたものと認識している」と述べました。

萩生田文科相「短期間で新会長決まったことを歓迎」

萩生田文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で「東京大会の開幕まで半年を切り、新型コロナウイルス対策をはじめとするさまざまな課題は一刻の猶予も許されない状況なので、短期間のうちに新会長が決まったことを歓迎したい」と述べました。

そのうえで「コロナ禍が収まっていない中でどういう大会が実現可能なのか、IOCともしっかり連携を取りながら、アスリートにとっても世界中の皆さんにとっても安心安全なオリンピックの実現に知恵を絞り、頑張ってほしい」と述べました。

自民 佐藤総務会長「政治家として非常に重い判断」

自民党の佐藤総務会長は、記者会見で「大臣を辞するというのは政治家として非常に重い判断であり、じくじたる思いで引き受けたのではないか。ただ、数回にわたってオリンピックに参加している人で、これ以上の人事はない。大変期待したいし、われわれもしっかりサポートして成功に向けて努力したい」と述べました。

立民 安住国対委員長「五輪の政治利用になる」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、「橋本会長が自民党の国会議員や党の北海道連の会長を続けると聞き、耳を疑った。補欠選挙や総選挙が予定される中、橋本会長と候補者が写ったポスターが作られれば、オリンピックの政治利用になる。自民党の自民党による自民党のためのオリンピックにしようとするのであれば、徹底的に異議を申し立てる」と述べました。