「喫煙しない」「節度ある飲酒」 健康寿命を延ばすための提言

介護の必要なく健康的に生活できる期間=「健康寿命」を延ばす科学的根拠のある対策や習慣をまとめた提言を国立がん研究センターなど国立の6つの研究センターで作るグループが出しました。「たばこを吸わない」「節度のある飲酒」、「社会関係を保つ」といったことで健康寿命を延ばせるとしています。

日本人の平均寿命や健康寿命は徐々に延びている一方、介護が必要になるなど日常生活に制限のある状態になってから亡くなるまでの期間は、男性で8年ほど、女性で12年ほどあり、この期間を短くすることが課題になっています。

国立がん研究センターや国立長寿医療研究センターなど、国立の6つの研究センターで作るグループは、国内で行われたおよそ40万人分にのぼる追跡調査のデータを分析するなどして、さまざまな病気をまとめて予防するための科学的根拠のある対策や習慣をまとめた提言を初めて作りました。
提言ではがんや循環器の病気などに関わるものとして「たばこは吸わない」「節度のある飲酒」「食塩の摂取は最小限に」「多様な食品の摂取を心がける」「やせすぎない、太りすぎない」「日頃から活発な身体活動を心がける」といった対策や習慣が必要だとしています。

また、うつ病や循環器の病気、糖尿病などに関わるものとして心理社会的ストレスをできるかぎり回避し、孤独を避けて社会関係を保ち、質のよい睡眠をしっかりとるなどとしています。

さらに、感染症について肝炎ウイルスやピロリ菌の検査を受け、感染している場合は適切な医療を受けることや、高齢者ではインフルエンザや肺炎球菌のワクチンを接種することとしています。

グループのまとめ役をつとめた国立がん研究センター社会と健康研究センターの津金昌一郎センター長は「内容は当たり前のことだが、健康に関する情報があふれかえる中、科学的根拠をもとに今の時点で正しいことを示した。できるところから実践してもらいたい」と話しています。

提言は、国立がん研究センターのウェブサイトで全文見ることができます。