埼玉 川越 グループホームで10人感染確認 クラスター発生

埼玉県川越市は認知症の高齢者が入所するグループホームで18日までに、10人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたことを明らかにし感染者の集団=クラスターが発生したとして、感染経路などを調べています。

川越市によりますと市内にある認知症の高齢者が入所するグループホームでは、今月13日に入所者の感染が確認されたあと、陽性が相次ぎ、18日も40代から80代までの入所者と職員合わせて5人の感染が確認されたと発表されました。

この施設が関係する感染者は18日までに職員4人、入所者6人の合わせて10人にのぼるということで、市はクラスターが発生したとして、感染経路などを調べています。

この施設について市は感染拡大の可能性が低いことや施設の意向を理由に名前を公表していません。

このグループホームで18日発表された5人を含め、埼玉県内では、新たに210人の感染が確認されたと発表されました。200人を上回ったのは今月6日の205人以来12日ぶりです。

内訳は、埼玉県の発表が148人、さいたま市が36人、川口市が12人、川越市が8人、越谷市が6人となっています。

県によりますと、複数の感染者が確認されている県内の6つの医療機関と1つの高齢者施設で合わせて25人の感染が新たに確認されたということです。

県はいずれも感染が外部に広がっていないなどとして名前を公表していません。

さいたま市によりますとクラスターが発生している市内のサービス付き高齢者向け住宅「なごやかレジデンス東浦和」と同じ建物に併設されているデイサービス事業所「かがやきデイサービス東浦和」で、新たに入居者3人と従業員2人の感染が確認され、合わせて14人となりました。

また、さいたま市は市立中学校で生徒4人の感染が確認されたと発表しました。

この学校で感染が確認されたのはこれで生徒と教員合わせて6人となりましたが、市は、これ以上、感染が拡大する可能性は低いとして、クラスターにはあたらないとしています。

越谷市によりますと市内の特別養護老人ホームで、新たに入所していた80代の女性の感染が確認され合わせて9人になりました。

市はこれ以上感染拡大のおそれがないことや施設の意向を踏まえて名前を公表していません。

一方、県は今月8日に感染が確認されたとしていた50代の男性について、その後のPCR検査で陰性だったとして、取り下げると発表しました。これで、県内で感染が発表されたのは、合わせて2万8306人となりました。

また、埼玉県とさいたま市、それに越谷市は、新型コロナウイルスに感染した合わせて8人が死亡したと発表しました。これで県内で感染が確認され、死亡した人は498人になりました。