JR西日本 ローカル線廃止も含めて見直し進める 新型コロナ影響

JR西日本は、新型コロナの影響で鉄道の利用客が大きく落ち込み、今後も十分な利用の回復が見込めないとして、利用者の少ないローカル線は、廃止も含めて在り方を見直し、一層のコスト削減を図っていくと発表しました。

JR西日本の長谷川一明社長は18日の記者会見で、新型コロナによる鉄道利用者の減少が続き、一層のコスト削減を迫られる中、利用者が少ないローカル線は、廃止も含めて在り方を見直していく考えを示しました。

路線名には言及しませんでしたが、今後、地元の自治体と具体的な協議を進めたいとしています。

JR西日本は3年前に島根県などを走る三江線を廃止し、バスでの輸送に転換していて、長谷川社長は「新型コロナを経た利用状況ではローカル線の維持は難しい。関係自治体と一緒になって持続可能な地域交通を実現できるよう取り組んでいきたい」と述べました。

また、再来年度の新卒採用を大幅に縮小するほか、ことしの秋か来年の春のダイヤ改正で、列車の本数を減らす方針を示し、来月末までの1年間の業績予想が2400億円の赤字となるなど、危機的な財務の立て直しを急ぎたいという考えを強調しました。