芥川賞 直木賞の贈呈式 宇佐見りんさんと西條奈加さんが思い

芥川賞と直木賞の贈呈式が、18日、東京で開かれ、芥川賞を受賞した宇佐見りんさんと、直木賞を受賞した西條奈加さんが、賞を受けた思いを述べました。

第164回の芥川賞と直木賞は、先月の選考会で、芥川賞に宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」、直木賞に西條奈加さんの「心淋し川」がそれぞれ選ばれました。

ともに初めての候補での受賞となり、大学2年生で21歳の宇佐見さんは芥川賞で過去3番目の若さでの受賞となりました。

18日、東京で賞の贈呈式が開かれ、受賞した2人に記念の懐中時計と賞金の目録が手渡されたあと、スピーチが行われました。

芥川賞の宇佐見さんは、「受賞が決まった時に本当にいいんだろうかという気持ちがありました。今回の作品は自分の中ではまだまだという自覚があり、すごく悔しい思いも持っています。もっと満足できていればもっと晴れやかな気持ちであいさつできたのにと思いますが、それも書くことの楽しさだと思っています。次に書く作品は私の一生にとって大事なものになると思っているので、みなさんに早く届けたいです」と、時折言葉をつまらせながら思いを述べました。

直木賞の西條さんは「自分のことを口で話すのが非常に苦手で、一番自分が言いたいことを近い形で表現できるのが執筆においてだと、作家になってから実感するようになりました。作家というのは非常にしんどい作業ですが、書く喜びや楽しさも分かり、ようやく折り合いがつくようになるまで、デビューから16年かかりました。作家の作業自体は孤独なのですが本当の1人にさせないように伴走してくれたのが担当編集者で、その方たちをきょうこの会場に招待することができて、自分の作家人生が詰まっているようで、感無量です」と喜びを語りました。