イギリス 17歳以下を対象 コロナワクチンの臨床試験開始

イギリスのオックスフォード大学は、製薬大手アストラゼネカと開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、接種の対象に子どもも含められるか検証するため、17歳以下を対象にした臨床試験を始めました。

オックスフォード大学がアストラゼネカと共同で開発したワクチンは、すでにイギリスなどで接種が始まっていますが、臨床試験で安全性や有効性が確かめられていないことから、17歳以下は対象に含まれていません。

オックスフォード大学は、6歳から17歳を対象にワクチンの接種後、免疫反応が得られるかなどを確かめる臨床試験を開始し、16日に最初の接種が行われました。

臨床試験の第1段階は、12歳から17歳が対象で、保護者に付き添われた16歳の少女は説明を聞いたうえで接種を受け「不思議な感じですが、接種できる機会をもらえて幸運です」などと話していました。

臨床試験には300人が参加する予定だということです。

オックスフォード大学の研究チームは「子どもを接種計画に含める可能性を考えるうえで、安全性や免疫反応のデータを集めることは重要だ」とコメントしています。

子どもへの接種をめぐっては、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンでも、12歳から16歳未満を対象にした臨床試験が始まっています。