「徴用」めぐる問題 三菱重工の即時抗告を一部棄却 韓国裁判所

太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、韓国の裁判所が三菱重工業の資産の差し押さえに関する手続きを進めているのに対し、三菱重工業は手続きの差し止めを求める「即時抗告」を行いましたが、裁判所はこの「即時抗告」の一部を退けました。

太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、韓国の最高裁判所は2018年、被告の三菱重工業に対し、「女子勤労てい身隊」として過酷な労働を強いられたと訴えた韓国人女性らへの賠償を命じる判決を言い渡しました。

これについて日本政府は、1965年の日韓請求権協定に基づき解決済みだとして、国際法違反の状態を是正するよう韓国政府に求めていて、三菱重工業も賠償に応じていません。

原告側の申し立てを受けた韓国のテジョン地方裁判所は去年(2020)12月、三菱重工業が韓国国内で所有する商標権や特許権について差し押さえを命じた決定書などが会社側に届いたとみなしました。

これに対して三菱重工業は手続きの差し止めを求める「即時抗告」を行いました。

裁判所によりますと、この即時抗告のうち特許権に関する一部について今月9日付けで退けたということです。

残る部分についても地裁が今後、判断を示す見通しです。