韓国 情報機関“北朝鮮が韓国にサイバー攻撃 ワクチン情報も”

韓国の情報機関は、北朝鮮が韓国に対し、1日平均で150万回を超えるサイバー攻撃を仕掛け、中には新型コロナウイルスのワクチンに関する情報をねらったものもあると明らかにしました。

韓国の情報機関、国家情報院は、16日、国会の情報委員会に対し、北朝鮮情勢などについて、非公開で報告を行いました。

出席した議員によりますと、国家情報院は、北朝鮮が、韓国に対して仕掛けたサイバー攻撃は、1日平均で158万回にのぼったと説明したということです。

この中には、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬に関する情報をねらったものもあったとしています。

また、韓国のおよそ100人の重要人物に対して、個人情報をだまし取ろうとする「フィッシングメール」が送られたことなども報告しました。

一方で、国家情報院は、関係機関と協力し、その大部分を未然に防いだとしています。

北朝鮮のサイバー攻撃をめぐっては、国連安全保障理事会の専門家パネルが来月公表する予定の報告書の中で、北朝鮮は去年までの2年間で、サイバー攻撃によって3億ドル以上を不正に入手し、核とミサイル開発に充てている疑いがあると指摘していて、各国は警戒を強めています。