新型コロナ 専門家の早期派遣でクラスター発生防止 千葉県

新型コロナウイルスの感染者の集団=クラスターの発生を防ごうと、千葉県は感染が確認された施設などに速やかに感染症の専門家などを派遣する取り組みを進めています。県によりますと、この取り組みを実施した場所ではクラスターの発生をおよそ6割で防ぐことができたということです。

千葉県内では、去年2月から2月12日までに213件のクラスターが確認されていて、その半数以上は高齢者や障害者の施設と医療機関で起きています。

こうした中、千葉県はクラスターの発生を防ぐため、最初の感染が確認された段階で、感染症などを専門とする医師や看護師を速やかに現場に派遣して対策の徹底を図る取り組みを進めています。

県によりますと、こうした派遣は去年7月以降、31か所の施設や医療機関で行われ、このうちおよそ6割に当たる19か所では感染が5人以下におさえられ、クラスターの発生を防ぐことができたということです。

県は、現場で行われた専門家による防護服の着脱やゴミの出し方、それに動線の分け方などの指導が、感染の拡大防止につながったと見ています。
千葉県健康福祉部の石出広次長は「専門家を派遣できる現場にかぎりはあるが、今後も早めにクラスターの発生を抑えられるようにしていきたい」と話しています。