地震で被害受けた古文書や美術品など 歴史資料を捨てないで

今月13日の地震で震度6強の激しい揺れを観測した福島県と宮城県で、歴史資料を守る活動を行っている団体は今回の地震で被災した人たちに向けて、被害を受けた古文書や美術品などは片づけの際に捨てずに保管し、処置のしかたが分からない場合は相談してほしいと呼びかけています。

呼びかけを行っているのは、地震や大雨などの災害時に被害を受けた歴史資料の救出活動を行っている「史料ネット」と呼ばれる研究者などの団体です。

このうち福島県で活動している「ふくしま歴史資料保存ネットワーク」は、フェイスブックで「被害に遭われた方には謹んでお見舞い申し上げます」としたうえで、地域に伝わる古文書、民具、美術品など、さまざまな資料の被害が判明した場合、片づけとともに廃棄したり売却したりする前に相談してほしいと呼びかけています。

また、宮城県で活動している「宮城歴史資料保全ネットワーク」も、公式ホームページなどで同様の呼びかけを行ったうえで、被害にあった古文書や書類は土などを取り除けば復元できる場合が多いこと、仏像などは余震に備えて毛布の上に倒しておくほか、破損した部材はどんなに小さいものでもとっておくなど、応急処置のしかたも紹介しています。

「宮城歴史資料保全ネットワーク」の事務局長で、東北大学の佐藤大介准教授は「古文書のような古いものだけではなく、最近撮影された写真などの新しいものも地域の歴史を伝える大切な資料です。何かあれば、ご相談いただければと思います」と話していました。